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2025-08-16 11:33

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ナマモノ*まっとだ

2011-02-14 23:43

ナマモノですので、追記からー!
ちなみに、オール会話文です。脳内で、某S氏のひざ上に某E氏が乗ってることを想像してからお読みくださいませ。
 

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...Read?

DQ5*主人公×ビアンカ

2011-01-08 22:08

ブルッと身震いをして、目が覚めた。毛布をかけて、寝ている筈なのに、どうして寒いのだろうと思いながら、視線を窓側へと送ると、ベランダへと続くドアが開いていた。あれ?と思いつつ、隣を見ると、"彼"がいない。
ケープを羽織り、ベランダへと出ると、私の存在に気づいたのか、彼はゆっくりと振り向いた。


「あれ…起こしちゃった?ごめんね、ビアンカ」
「良いのよ、気にしないで」


柔らかに微笑む彼は、どこか落ち着きがないように思える。


(夫婦なんだから、何でも話してくれたって、構わないのに…)


彼は、いつも1人で抱え込む癖がある。昔からそうだった。結婚の時、石化された時、魔界に行く時と言い、何でも1人でやろうとしていた。決して、自分から誰かに頼ろうとしないのだ、この人は。


「全くもー…リュカ、また、何か1人で考えてるでしょ」
「え?」
「リュカが1人で、ボーっとしている時は、大抵何か悩んでいる時だもの」
「そ、そうだったっけ?」


彼は、凄く驚いたような表情をしている。天然だから、自分の癖に気づいていないみたい。


「そうよーっ!ほら、言ってみなさい!」
「う、うん…」


彼が、自身の瞳を見据える。彼の黒色の瞳で、じっと見つめられると、何年経った今でもドキッとしてしまう。もうそんなに若くないのに、それでも、ドキドキと少女の様に胸が高まる。
それを悟られないよう、必死に隠しながら、彼の手と自身の手を絡める。


「ほら…僕の人生、ずっと、何ていうかさ、忙しないと言おうか、」
「確かに。普通の人生じゃあ、ないわよね」
「それで、今、初めて、"普通の暮らし"が手に入って、怖いんだ」
「怖い?」


繋いでいる手がぎゅっと強くなる。


「この幸せが、幻想なんじゃないか、って」


視線をそらし、顔を俯かせる。長い髪が邪魔をして、表情が隠れてしまってる。
小さく怯えるその姿は、今まで見たことがない、彼の姿だった。そんな姿が居たたまれなくなり、優しく抱擁する。


「リュカは今までが辛かったもんね…」
「………うん」
「でも、大丈夫!だって、リュカには、リュカを愛してくれる人がいるもの!」
「…え?」


顔を上げ、また視線を合わさる。


「私に、テンとかソラ、それに城の皆がリュカの事が好きだもの。そういう人たちが居る限り、幻想なんかじゃないわ」
「!…そうだね、」


ね?と言いながら、ウィンクすると、彼は驚いたような表情した。だが、直ぐにいつも通りの彼へと戻った。


「ビアンカ、愛してるよ」
「…私もよ」


2人して微笑(わら)いながら、ベランダを後にし、そして、そのまま床についてしまった。
明日も明後日も明々後日もずっと、幸せになるよう祈りながら―――。


君と共に過ごす時間
(言葉で表す事の出来ない幸せなんだ)

ナマモノ*まっとだ

2011-01-07 13:58

ナマモノですので、追記から。

...Read?

LG*秋山×直

2011-01-06 17:28

どうして、そんなにためらっているの、と、視線で訴えようとしても、貴方の目は私を捕らえていなかった。手袋、マフラー、コート、全部放り投げて、私を押し倒している貴方。
夜のベットは、とても冷えていて背中が、凄く冷たい。


「やらないんですか?」


彼の口は閉ざしたまま。それでも、私の視線は彼を見据えていた。


冬の街で、久しぶりに彼を見かけた。でも、その姿は、自身が思い描いていたような"彼"ではなかった。まるで、初めて会った時のような―――。
そんな彼を見て、放っておけなかった。気づいた時には、もう駆け出していた。そして、ぎゅっと優しく抱きしめた。彼は最初、何が起こってるかわからない様子だった様に見えたが、段々と事態を飲み込んで、背中に腕を回してくれた。
「どうしたんですか?」「何かありましたか?」と、何回も訊いても彼は開口しようとしなかった。だが、「私の部屋に来ませんか?」と訊くと、彼は小さく頷いた。彼のおもい背中を支え、何とか自身の部屋に着いた瞬間、行き成りドアを開けられ、押し倒された。そして、今に至る。


この状態のまま、どれだけの時間が経ったのだろう。1分かもしれないし、10分かもしれない。でも、自身にとっては、とても長く感じられた。
刹那、彼が、自身の髪の毛をやんわりと触れた。そして、聞き慣れたアルト声が耳に届いた。


「…自分が、何されるか分かってるの?」
「分かってますよ。これでも、オトナになりましたから」
「君は、まだまだコドモだよ」


そんな彼の言葉にカチンとくる。それと同時に悲しくなる。晴れて、付き合えるようになったのに、こういう時、まだまだ彼と自身の間には溝があるんだと痛感する。
彼は、入り込まない人だから、自身から入り込んでいかなければいけない。だったら―――。


「好きにしてくださって、かまわないですよ?」


そう言いながら、少しだけ体を起こして彼にキスをする。暗闇に慣れた瞳は、しっかりと彼の顔を捕らえた。


呼吸すら忘れるほど、
(あなたを捕まえたいの)

学園アリス*棗×蜜柑

2011-01-01 22:42

いつ、生まれたのだろう。
ふと、思った。やる事がなくて、ぼーっと、窓の外を見ている時に。視線の先である窓の外は、雪がしんしんと降っている。
ずっと、ずっと、誕生日は1月1日だと思っていたけれど、そうではなかったらしい。1月1日は、育ての親である祖父がつけてくれたものだった。母である柚香が自身を産んだのは、あの光景からして春先だった。
じゃあ、自身が生まれたのは、いつ?そう、訊きたいのに、その相手はもうこの世にはいない。


「何、窓の外、見て黄昏てるんだよ」
「なつめ!?アンタ…、いつのまに…っ!?」
「何度もノックしてんのに返事がねーから、勝手に入った」


どうだ、と言わんばかりの口調に思わず、苦笑してしまった。


「勝手に入ったとか、それ、アンタ、不法侵入」
「何言ってんだよ、お前と俺の仲だろーが」
「ったくもー……」


ぶつくさと言いながらも順応しちゃっているのは、やっぱり自身と彼が"そういう仲"だからだろう。それに加えて、彼と付き合い始めて、5年目。いい加減に、彼の行動パターンには慣れて来た。
そんな彼は、部屋の中にあった椅子を勝手に持ってきて、隣に座った。そして、先ほどの自身のように、窓の外の雪を見た。
2人揃って、無言で、雪を見る。…静寂が2人を包む。
その静寂を破ったのは、棗だった。


「お前、ろくでもない事、考えてただろ」
「…ろくでもない事って?」
「顔見りゃ分かる。つか、お前が1人で居る時って、大抵くだらねー事で悩んでるときだろ」
「もう…棗には、全部お見通しや」


隣にいる彼の肩に頭を預ける。
この問題は、自身の問題だから、彼には悟られないようにしよう。そう思って、必死で隠していたのに、どうしても悟られてしまう。きっと、それは、彼の隣だと、安心してしまうから。


「ほら、今日、1月1日やろ…?それで、ウチの誕生日って、いつ何やろうなーって、」
「…くだらないな」
「くだらないくだらない連呼しなくても、えーやんか、もー…」


自身はそれなりに真剣に悩んでいたのに、"くだらない"の一言で一蹴されてしまった。相変わらず、彼氏でありながら態度が冷たいなと、新年早々思う。
肩から離れて、彼の瞳をじっと見つめる。すると、彼は、僅かに微笑して、自身の肩に腕を回した。


「俺は…お前が、側にいてくれれば、それでいい」
「…ホンマにそう思ってる?もしかしたら、ウチ、アンタより1つ年上かもしれないんよ?」
「年上とかでも別に良いだろ。お前はいちいち気にしすぎだ」
「何やそれ!!もう…!!」


ああもう、また彼は、今自身が1番欲しい言葉をくれた。もう、どうしようもなく嬉しくなって、彼の首に腕を回した。


好きになってごめん
(いつも迷惑かけてばかりだけど、…大好きやよ)