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2025-08-16 11:21

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葵←蜜柑*学園アリス

2009-10-01 00:50


※わんくっしょん
ガチな百合です。苦手な方はご注意を。
一応続きに隠します。最初なんで、本当にSSSって感じです。ぬるい。

花が咲いていました。一輪の花が咲いていました。
水を与えたら、花は成長しました。水を与えるにつれ、花は増えていきました。
気付いたら、花園になっていました。



「ねぇ、蜜柑ちゃん…」
「何や、葵ちゃん?」


昼さがりのベンチに、2人寄り添って座る。勿論、手は繋いで…所謂「恋人つなぎ」。
お日様がこうこうと輝いて煌いていて、ぽかぽかと暖かく感じられる。
ゆっくりと、隣にいる人物を視界に捕らえると、彼女は、何か戸惑っている。
眉尻が下がり、いつもの彼女じゃないみたい。いつも、彼女は自信満々に満ち溢れているのに。


「蜜柑ちゃんは、後悔とかしてないの…?この関係に…」


この関係とは、勿論、自分達が"付き合ってる"事に対してだろう。
自分達は同性だ。世間的にはこの関係は認められていない。
最初は勿論抵抗が無かったとは言えない。だけど、気付いたら、もう走り出してしまっていて。
お互い止まらなくて、今に至る。特に告白とかはしていない。気付いたらこの関係になってしまっていて。

握っている手をぎゅっと握る。そして、彼女に優しく微笑む。


「そんな事、あらへんよ?ウチは葵ちゃんの事が大好きやから」
「…そっかっ!私もね、蜜柑ちゃんの事、だーいすきだよ!」


お互い笑いあう。傍から見れば、ただの友達同士にしか見えないだろう。
だけど、自分達は"恋人"。まだ、誰にも言っていない関係。秘密の秘密の関係。
何処まで続けるのだろうか?…もう止められない。彼女が好きでたまらない。
彼女以外の人物なんて、意中の目でみれない。彼女が別れを告げるまで、この関係に浸っていたい。



花が咲いていました。一輪の花が咲いていました。
水を与えたら、花は成長しました。水を与えるにつれ、花は増えていきました。
気付いたら、花園になっていました。
…気付いたら、花園の虜になっていました。



SECRET GARDEN
(誰にも言えない花園へようこそ)

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